INTERVIEW

ふれあいから生まれる
やりがい

PT/OT/ST

藤垣 愼太郎

廃用で関節拘縮が強く認知機能低下もあり意思疎通困難な寝たきりの利用者様がいらっしゃいました。ご家族のご希望は拘縮を和らいでほしいということのことでした。全身の筋緊張が高く、ポジショニング調整をしながら緊張緩和を図っていました。「体調が良さそうであれば端座位まで行ってみるのはどうでしょうか?」とご提案したところ、奥様が大変喜ばれたので訓練に追加しました。

端座位になると覚醒が向上し、問いかけに対する反応も良好になりました。それからリハビリ時は「端座位にしてもらうことが楽しみ」と奥様よりあり継続しましたが、リハビリ導入後1ヵ月程でご逝去となりました。

短い期間でしたが奥様の喜びやご本人からも嬉しいいう反応ることができたことが、少しではありますが、リハビリの役割を担えたのではと感じました。

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現職に就いた理由・動機は?

高齢化が進む日本において、高齢者を支える仕事に携わりたいと思いました。医療が進み平均寿命は延びていますが、全員が元気に外出できたり活発に生活できているわけではなく、屋内だけの生活に留まってしまったり、寝たきりの生活になってしまう方が多いと感じ、そんな方々を手助けできる仕事としてリハビリが重要ではないかと考えました。いくら長生きをされていても思い通りに身体が動かなかったら楽しくないのではと思いました。また、寝たきりや介護力を必要とする高齢者の増加に伴い、家族や介護職の介護負担も増大します。身体機能を維持・向上できることにより、高齢者の方々がより「楽しい生活」を送って頂けるのではと考え、リハビリの仕事に就きたいと思いました。

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具体的な仕事内容は?

利用者様宅または有料老人ホーム・サービス高齢者住宅へ訪問し、バイタルチェック・生活状況や身体状況の確認・リハビリ・環境調整・療養相談・生活指導等を行っています。リハビリの内容としては、リラクゼーション・関節可動域訓練・筋力増強訓練・基本動作訓練・日常動作訓練・自主トレーニング指導等をご利用者1人1人の目標に合わせてプログラムを立案し治療を行っています。その他に書類業務が訪問記録の入力や報告書・計画書の作成等があります。

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在宅医療への思いは?

私は以前、回復期病院に勤めており、患者様の自宅復帰を目標に身体機能の向上やADL自立へ向けてリハビリを提供してきました。自宅復帰はGOALでもあるが、退院後はSTARTでもあると思います。ADLが自立し退院できても、その後の生活次第では身体機能がどんどん低下し″家から出ない生活″、″寝たきりの生活″になるリスクが高く、実際の退院患者様にもそのようなケースが少なくないことを知りました。そこで在宅でのリハビリの重要性を痛烈に感じ、また自分も携わりたいと思いました。利用者様・ご家族のご希望に沿ったリハビリの提供、環境調整や療養相談・生活指導を行うことで、1人1人に寄り添ったより良い在宅生活を支援できればと思います。

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訪問時、判断に困った時は?

急変などで緊急を要するケースには自分の判断だけで対応せず、所属長や看護師または管理者に電話連絡し対応を求めています。その他の判断に困るケースについては、緊急を要さなければ一旦持ち帰り、ステーション内で検討または他事業所と連携し相談することとしています。

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MESSAGE

新入社員へのメッセージ

私は、回復期病院で5年ほど勤めた後に在宅に携わるようになり3年ほどになります。まだまだPTとして未熟者ですが、ステーションには頼れる先輩方や頼もしい後輩達がいるのでとても安心して仕事に取り組めています。また、経験豊富な看護師がたくさん在勤しているので担当利用者様の身体や病状について、いつでも相談することができます。同グループ内に訪問診療や居宅介護支援事業所があることで、すみやかな連携が図れることもとても心強く感じます。

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