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医療現場こぼれ話~7~ MGとMK

大学病院時代に聞いた話

いま病院の中で医師が使う専門用語は英語がほとんどですが、かつてはドイツ語がよく使われてました。

ドイツ語では、

胃のことを Magen(マーゲン)

潰瘍のことを Geschwür(ゲシュール)

癌のことを Krebs(クレプス)

呼びます。

ですので、胃潰瘍は Magen Geschwür で 略して、MG、胃癌は Magen Krebs で略して MKと呼んでいました。

当時私のいた大学病院では、臓器別に病室が別れていました。また、週に一度主任教授回診というのがあり、教授がひとりひとりの患者の顔を見て回り、若手医師が患者の病状を説明していきます。
胃の疾患の人が入っていた4人部屋でのこと

若手医師「Aさんは MKです」

若手医師「BさんもMKです」

若手医師「CさんもMKです」

若手医師「DさんはMGです」

回診後・・・・

Aさん「MKとかMGというのはどうやら病名らしいな。俺達みんな胃の病気って言われているから、Mが胃の意味だな」

Bさん「ということは、Kは潰瘍のKで、GはがんのGじゃないか」

Cさん「なるほど。そういえば俺は潰瘍って言われているよ」

これを聞いたDさんは、
「そうか・・・俺、癌なんだ・・」と落ち込んだそうです・・・・

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